ハワイはピジン英語?

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ハワイで使われるピジン英語とは?

ハワイの第一言語は英語ですが、ローカルの人々が日常的に使うのは、
ピジン英語という独自のルーツを持つ言語を話すこともあります。

ピジン英語には、ハワイに来た移民たちにまつわる歴史があり、
現代でもハワイの若者たちを中心に話されています。

移民が作り出したピジン英語

1830年代、ハワイ州にはアメリカ本土、イギリスから来た欧米人の他に、
日本・韓国・中国・ポルトガル、フィリピンから、
さとうきびプランデーションの労働力として多くの移民が移り住んできました。

その影響はとても強く、 英語のわからない彼らは、英語の中に彼らの母国語を混ぜ、
その独自の言葉を徐々に変化させていき、それが今日のハワイの日常の言葉になったのです。

どんな言葉があるのか?

ピジン英語は、いわゆる方言ではなく、独自のルーツを持っています。

日本語の影響を受けたピジン英語
・How is it→? How zi(t?元気?)
・The kind of things→Da kine.(~みたいな、~とか)
・Goose bumps→Chickin skin(鳥肌)
・Broke the mouth.→Broke da mouth.(すごく美味しい)
・Shaka→All right!,Great!(いいね!)

Shakaという際に、アロハと同じ小指と親指を立てるポーズをします。

ただ現代になってもピジン英語は労働階級者の言葉というイメージがあり、
就職の際スタンダードな英語を話さないと採用されないというところもあるようです。

日本人移民の影響

ピジン英語には日本語の影響を受けているものもたくさんあります。

例えば

・弁当→Beto
・梅→Ume
・醤油→Shoyu
・おにぎり→Musubi
・ばあちゃん→Bachan
・バンザイ→Banzai

など、日本語そのままで使われている言葉が多くあります。
英語が分からない日本から来た移民が独自の言語を作り上げました。

ハワイの人にとって日本語は馴染みのある言葉なのかもしれません。

ハワイの人たちのアイデンティティ

ハワイのピジン英語

1930年~40年代にかけてハワイ州はピジン英語を『間違った英語』として、
学校でも生徒たちに話さないように指導し始めましたが、
最近ようやくピジンのイメージも少しずつ変わってきました。

言語学の専門家の中ではハワイアンピジンがハワイの第一言語と考える人もいます。

つまり英語はセカンドランゲージになるのです。

英語を母国語としない移民たちがコミュニケーションを取るために何世代にもわたり、
一つの言語として確立、定着してきたものです。
ピジン英語は文法やルールもあり、決してデタラメなものではありません。

少なくともハワイに住む人たちはハワイアンピジンにプライドを持っています。
自分がどんな人種であれ、カマ・アイナ (ロコ)なら、誰でも同じことです。

ピジン英語はハワイの人たちのアイデンティティなのです。

例えば、ハワイの若者にとって、アメリカ本土で話されている言葉は逆にダサいと思われてしまうほどです。

ハワイの人→ハワイ出身(欧米、アジアなどすべての人種)
ハワイアン→原住民

ハワイ原住民が話していた『ハワイ語』。

時が流れ、19世紀頃移民によって作られたピジン英語。

日本から来た旅行者や観光客でもワンランク上のハワイ通を目指すなら、
いくつか覚えておくと親しみがわいたり、 現地の人と楽しくコミュニケーションできるかもしれません。

もちろんTPOをわきまえ、突然使って驚かせるようなことのないように気をつけて使うようにしましょう。

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